

南側に広がる、神戸市街地と大阪湾が一望出来る
豊かな眺望を最大限活かすため、ふたつの直方体をL字型に配置。
大きな芝庭に向かって延ばした床と軒は、室内と室外をおおらかにつなげています。

外に開かれた来客用のリビング。
周辺敷地、道路との干渉空間となる芝庭に向けて大きく開放し、
天井高さを3m程度確保することで、
広々と開放感のある空間に仕上げました。


造作のダイニングベンチは、家族が集う中心の場として、コの字型の囲われた形状としました。
アイランドキッチンと向かい合わせて配置し、天井高さを低く設定することで親密な時間にふさわしい空間に。
すぐ脇の床を一段下げ、愛犬のためのスペースを設けました。

開放的で洗練された1階の空間から、よりプライベートで温もりのある2階へと緩やかに繋がる階段は、
木の直方体が浮かぶように配置し、軽やかさと温もりを軽やかさと温もりを同居させました。


引き戸を完全に閉じることで白い壁面となるキッチン背面の収納スペースは、
食器や家電、子供の勉強机や愛犬の用品などが収納されており、
雑然としない美しい空間を作ることを実現しています。


地下の家族用玄関から1階へと続く階段(写真左)と、2階の洗面所•浴室(写真右)。
密集した住宅地でも、プライバシーと開放感を兼ね備えたバスルームを実現。


天井と床の高低差に工夫を凝らし、
空間ごとに最適なスケールを設定し場を作り込むことで、
どんなシーンでも洗練感と居心地の良さが保てる住居を完成させました。
主要用途 | 住宅 |
構造 | RC+S造 |
構造設計 | オーノJAPAN |
施工 | 越智工務店 |
家具(造付け) | 山﨑壮一建築設計事務所 |
所在地 | 兵庫県西宮市 |
竣工 | 2013年 |
写真 | 中村絵写真事務所 |
works in SOICHI YAMASAKI ARCHITECTS