都心の人気エリアで敷地面積は約14坪。
住宅密集地では、プライバシーの確保はさることながら
自然光や風をいかに感じられるかが、日々の暮らしの心地よさにおいて重要だと考えました。
2階のリビングの窓の外に、太陽の高度を計算した角度で白い横板を並べ、室内に送り込む光をコントロール。
外からの視線や夏の強い太陽光を遮りつつ、明るさを担保することに成功しました。
作りつけのソファを設置し、座面下は収納に。
限られた空間を無駄なく活用できる工夫をほどこしました。
高い天井高さを確保したリビングの仕上材料は木を選び、開放感がありながらも、木に囲まれた温かみのある空間に仕上げました。
選び落ち着いたインテリアのリビングに対し、白でまとめた階段や廊下。
使用する木材の種類を統一しつつ、塗り色を微調整することで全体に自然な調和が生まれました。
縦に長い木造戸建では、空気が滞りがちな上層階。窓の配置や床の高低差で
光と風の道をつくり、さらに広がりを感じられる空間に。
細く薄い素材で繊細な雰囲気を醸し出し、美しさと体感的な広さを演出。
無駄なものを極限まで削ったミニマムなデザインで、都心の現代生活に
フィットする家が完成しました。
主要用途 | 住宅 |
構造 | 木造 |
構造設計 | 間藤構造設計事務所 |
施工 | 渡辺富工務店 |
家具(造付け) | 山﨑壮一建築設計事務所 |
所在地 | 東京都世田谷区 |
竣工 | 2014年 |
写真 | 小川重雄写真事務所 |
works in SOICHI YAMASAKI ARCHITECTS