今年最後の風炉のお稽古でした。
 
お軸は日日是好日
映画のタイトルにもなっている禅語で
私が好きな言葉の一つです。
毎日いろんな出来事
(生きた心地がしないような最悪な出来事も含め!)
がありますが、
それら含めた日々全てが尊い、
といったニュアンスで
この言葉を理解しています。
 
釜の配置は中置
暑い季節では窯(火元)はお客様から
最も遠い勝手付きに置かれるのですが、
寒い季節が近づいてくると
お客様に少し近い位置に移動します。
この配置を中置というそうです。
 
この日、
私は長緒とお薄のお稽古をさせていただきました。
 
長緒は一般的な仕覆よりも緒の長い仕覆のこと。
元々は長い緒が一般的だったのですが、
千利休が扱いづらいので緒を短く切ってしまい、
それが現代の一般的な仕覆の長さになったそうです。
確かに扱いづらく、
不器用な私はこの長い緒に苦戦しています。
 
お薄は逆勝手で行いました。
床の間に向かって
右側に点前畳、左側に客畳がある配置の事です。
調べてみると割と逆勝手の配置の茶室も多いようです。
考えてみれば周辺の環境を考慮しながら
設計するのは当然のことですので、
逆勝手の配置があるのも不思議なことではないですね。
諸々の所作も逆になるので混乱しますが、
普段から右、左で覚えるのではなく、
お客様から見てどうなのかということを
意識すれば少し理解しやすいのかな、
なんてことを考えながら
お稽古にさせていただきました。

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