戸建て住宅の屋根工事。
ガルバリウム鋼板を屋根に採用する際の加工方法として、
代表的なものに立てハゼ葺きと横平葺きがあります。
立はぜ葺きは水勾配と同じ方向に継ぎ目が出来るため、
横平葺きよりも防水性能が高く緩勾配屋根に使うことができるメリットがあります。
但し、横平葺きの方が凹凸が少なく、すっきり納まるため仕上がりが美しくなります。
今回は、
日影規制ギリギリまで建物のヴォリュームを確保するために
緩勾配屋根にしたいことや、
屋根面が直接見える環境ではないことから、
立ハゼ葺きを採用したのですが、
通常の立てハゼの納めですと建物を下から見たときに
建物先端にハゼの凹凸が出てきて輪郭がぼやけてきれいに見えません。
そこで、軒先部分をしののめハゼという加工を施してもらうことにしました。
この加工方法は中々技術のいるようで、
工事を担当していただいた板金職人さんも最初は
「そんなの出来ねえよ」
ととぼけておられましたが、
何度か打合せをしているうちに
出来るようになっていました。(笑)
とは言え、私自身も図面では書けても加工の詳細な方法までは知らなかったので、
工事の際は一緒に屋根に登って真横で観察させていただきました。
「ここをこうやって、ここを曲げるのが力がいるんだよ~」なんて言いながら
手際よくせっせと加工される姿はただただかっこよかったです。