戸建住宅の見積調整中です。

工事費がかなり高くなっています。

同グレードの住宅を建てたとしても数年前と比べて約1.5倍程度。

物価の上昇やウッドショックの影響など、

理由は様々ですが、正直びっくりするぐらい高い。

この期間は設計者としても精神的にかなりタフです。

3社の見積もりをエクセルでまとめ直して比較、

不自然に高い項目をチェックして交渉、

材料の数量を図面で拾い直して適正に見積もられているかチェック。

半ば強引な理論を作って減額交渉。

そもそもの建物のグレードの見直し。

後で工事ができる部分は後工事とするなど

ありとあらゆる方法で予算内に納まるように調整します。

ただ、この期間も重要な設計の工程と考えています。

基本設計、実施設計、見積調整、確認申請、現場、

それぞれの工程で考えることは違いますが、ゴールを明確に定め、

死にものぐるいで建物と向き合うとこで必ず良い方向へ向かいます。

見積調整期間は本当に必要なものを精査して

無駄な部分を削ぎ取っていく期間だと思います。

クオリティーに妥協することなく熟考すること。

愕然とする数字を前に最終的には精神論で乗り切る。

辻褄が合っていないようですが、重要なことだと思っています。

そしてこの間、一番精神的に堪えるのはクライアントさま。

そんな中、同じ方向に向かって

前向きに検討してくださるクライアントさまには感謝しかない。

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