通常、木造住宅の骨組み(柱梁など)の基本的な部分はプレカット工場にて加工済みのものを現場で組み上げますが、加工形状が複雑でプレカット工場では加工できないものについては大工さんの手で加工します。
写真は母屋を欠いて隅木を落とし込んでいく作業風景。
母屋と隅木が45度に接しているならまだしも、仕上がりの屋根の美しさを重視し、おかしな角度で接しています。
これは序の口で、他にも大工職人の技術で成り立っている部分が多くありますが、最近では大工職人さんも減少傾向にあり、その中でも腕の立つ方は貴重な存在です。
(国勢調査によると1980年から比較すると現在では3分の1程度に減少。さらに高齢化も進んでおり、15歳〜19歳の大工人口は2010年で約2,000人)