既存躯体現し/リノベーション/東京都文京区

配筋検査が終わり、
次の工事監理は 基礎の型枠脱型 です。
一般的にはあまり注目されない工程ですが、
実はこのタイミングで
建物の精度・施工品質・設計意図の反映度 が一気に見えてきます。
今回の木造住宅では、
・基礎立ち上がりを内装として見せる
・躯体にコンセントを埋め込む
など、構造と意匠が密接に関わる計画としているため、
脱型後の状態確認は特に重要なポイントです。
型枠脱型とは、
コンクリート打設・養生後に
基礎を囲っていた型枠を取り外す工程です。
この時点で初めて、
・基礎の形状
・表面の仕上がり
・寸法精度
・金物・設備の納まり
を 目視で確認 できるようになります。

工事監理①|まず確認する「基本項目」
・立ち上がり寸法・高さのズレ
・欠け、ジャンカ(豆板)の有無
・アンカーボルト位置、高さ
・ホールダウン金物の精度
・天端の水平性
これらは構造安全性に直結するため、
見た目がきれいでも数値的な確認は欠かせません。
工事監理②|今回は特に重視した「見える基礎」の表情
今回の住宅では、
基礎立ち上がりが内装としてそのまま見えてくる設計 としています。
そのため、
・型枠の継ぎ目の出方
・表面の荒れ・ムラ
・コーナーのシャープさ
といった “仕上がりの質” を特に丁寧に確認しました。
コンクリートはやり直しがきかない素材です。
だからこそ、
設計段階で「見せる前提」で考え、
現場ではその意図が実現できているかを確認します。
型枠脱型は、
派手な工程ではありません。
しかし、施工精度、職人さんの仕事の丁寧さ
設計意図がどこまで現場に伝わっているか
が、最も正直に現れるタイミングでもあります。

これから土台敷き、上棟へと工事は進んでいきますが、
その土台となる基礎がきちんとできているか
ここを丁寧に確認することが、
最終的な空間の質につながると考えています。
次回は、
土台敷き・建て方前の確認ポイント についてまとめる予定です。
「木造住宅の工事監理って、
どこまで見ているの?」
そんな疑問がある方の参考になれば嬉しいです。