音羽のビンテージマンション_既存利用の裏側

都内ビンテージマンションリノベーションプロジェクトの内装解体風景です。
このプロジェクトでは一部の家具や建具、
照明器具の再利用や躯体コンクリート内装の仕上げとして現わして使用します。
既存再利用はコスト的なメリットのもちろんありますが、
親世帯から子世帯へ住み継がれる今回の物件では
設計思想的にも積極的に使いたいと考えました。
また、マンション本体についてもこのあたりの環境を形成している素敵な建物であり、
内装デザインという枠を超えた空間を意識したいと考えながら計画を進めました。
既存では床下に配管スペースを270mm程度取っていました。
この床下スペースを整理して180mm程度に納めます。
その分天井高さが高くなり、空間の気積も大きくなります。
外枠が決まっているリノベーションでは
少しの寸法調整が空間に与える影響が非常に大きいと考えています。
奥の寝室は既存の床下地を利用するため、
LDKと寝室間の廊下はスロープとして計画しました。
計画初期の模型写真。
計画初期は私、クライアント共に探り探りなことが多く、案もなんとなくふわふわしています。
ここから基本設計、実施設計、見積調整(実質ここも重要な設計期間)、
工事という長い工程を踏むことで良い空間に繋がります。
ということで、
初期模型からは考えられないくらい良い空間に仕上がります!