音羽のビンテージマンション_既存利用の裏側

床下地の施工が完了し、いよいよフローリング張りがスタートしました。
写真右側には、これから張っていくフローリング材がきれいに積まれています。
こちらは、スロープ部分のフローリング張りの様子です。
LDKは天井高さを最大限に確保するため、
寝室や浴室などの水まわりとは床レベルを変えています。
多くの場合、こうした高低差は床の段差で処理することが多いのですが、
このプロジェクトでは空間の一体感を重視し、スロープによってレベル調整を行っています。
スロープ部分は壁下地を先行して施工する必要があるため手間がかかる工程ですが、
現場では丁寧に美しく納めていただいています。
また、既存の床下地を利用する部分では、
劣化が見られる箇所に対し補強とレベル調整が行われていました。
劣化が進んでいるところには新たに床下地を組み直し、
サンダー掛けによってミリ単位の調整をしていただいています。
設計図では「既存床下地利用」と一言で済ませてしまいますが、
現場ではこうした繊細な調整が積み重ねられています。
職人さんたちの細やかな作業に、あらためて頭が下がる思いです。